杭州を語らずして燕三条を語るなかれ
燕にはこのような格言があります。
燕三条のラーメンの事をあれこれ言う前に、まず杭州飯店で「中華そば」を食べてみろ!という事でしょうか。
今は亡き「久ちゃん」がポツンともらした、「たまにゃ杭州のそば食いてぇな」と言った言葉が今でも私は忘れません。
久ちゃんと言うのは今は亡くなった、燕で最も私が好きだった背脂ラーメンのお店です。ちなみに彼は私と同い年です。当然廃業していますが・・・
そんなことを書いても燕の人でなければ誰もわからないでしょうが・・・
その彼が言ったお店が燕で、最も人気のあるラーメン屋さん「杭州飯店」なのです。当然初代は中国の杭州の出身なのです。中国には広州と杭州があります。前者は「コーシュー」と発音し後者は「クーシュー」と発音します。
私は以前仕事で中国へ行った時、この杭州のある豚肉の加工メーカーへ行った事がありました。その工場はとてもおいしい製品を作っており、日本向けに餃子シュウマイや角煮、チャーシューなどを生産していました。その工場の床が豚の脂でギトギトしており、妙に福来亭や杭州飯店の床と同じだなと感じたことがありました。
さてこの杭州飯店のラーメンですが、これ普通の中華そば(ココではラーメンとは呼ばない)やや小ぶりの丼に入って750円。当然受け皿付です。背脂入りのスープを並々と注ぐ為に受け皿は必要なのです。
まず雪のように被った背脂を払いのけ、箸でラーメンを持ち上げ一度スープに戻しその濃い目のスープを絡ませハフハフと口に運びその食感を確かめる。この加水の高い麺は餅の様に噛み応えがありシコシコモチモチとしている。たぶんこの小麦は外麦を使っていると思うがとてもおいしい。欠点は色が黒ずんでいるけれども仕方がない。私たちも芳賀さんで試験的に作ったことがあるが直ぐ食べるにはなんの問題もないがコレを流通させるのは無理でした。直ぐに色が黒くなるのです。
この燕のラーメンは労働者のラーメンだと言われるがまさにその通りなのです。洋食器工場で汗だくでへとへとになって働いた後に食べるご馳走といったらこれ以上のものはなかったでしょう。味が濃くあまじょっぱく麺が餅の様に食べ応えがある。
そしてこのスープ。まさにメタボの大敵のようなスープですが。これが又んまいんだな~~。
私はご覧のように残さずすするというより飲み込む。
この時ほど燕に産まれてココで生きていてよかったな~としみじみと思う。
果たしてこれほどインパクトのあるラーメンがこの日本にあるのだろうかと思う。
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